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アンケート(2018年度)PDF事前:回答者数 480 名 / 事後:回答者数 435 名
連続講座の初日に事前アンケートを実施しました。事前アンケートの回答者数は 480 名 、事後アンケートの回答者数は 435 名 でした。
連続講座初日と最終日に同じ内容のアンケート調査を実施し、効果測定を行いました。
「子どもを褒めることがある」に対してとても当てはまる・やや当てはまると回答した参加者は 12% 増えました。受講者は連続講座を通じて、プログラムの重要な要素である「子どもの良いところを見つける」力が身に付いたと言えます。
「子どもを怒鳴ることがある」に対してとても当てはまる・やや当てはまると回答した参加者は 14% 減りました。適切な期待値の設定や落ち着く方法を学び、実践することで感情的になることが減っています。
「子どもに適応行動(良い行動)がある」に対してとても当てはまる・やや当てはまると回答した参加者は17% 増えました。効果的なほめ方や予防的教育法を用いることで、子どもの適応行動が促進されました。
「子どもに適応行動(良い行動)がある」に対してとても当てはまる・やや当てはまると回答した参加者は65% で事前と事後が同じ割合になりました。参加者が施設職員や難しいケースを抱えている親の場合、子どもの問題行動が悪化する状況も見られました。
「子どもをたたくことがある」に対してとても当てはまる・やや当てはまると回答した参加者は 9% 減りました。子どもと良い関係を構築し、親自身が落ち着くことができるようになり、たたくことが減ったと考えられます。
「落ち着きを保ってしつけをしている」に対してとても当てはまる・やや当てはまると回答した参加者は 18%増えました。落ち着く方法を学び、実践することで感情的にならない「しつけ」を行うことができました。
「よい親子関係を築いている」に対してとても当てはまる・やや当てはまると回答した参加者は 26% 増えました。CSP の教育法や子どもとの前向きな関わり方を学ぶことで、大きく関係の改善につながりました。
「親としての(子育ての)自身がある」に対してとても当てはまる・やや当てはまると回答した参加者は19%増えました。
回答者:437 名
3つの評価項目「プログラムの全体的な満足度」、「講師・プログラムへの満足度」、「プログラムの各セッションへの満足度」に分けてプログラムを評価するアンケート調査を実施しました。
プログラムの全体的な満足度を評価する質問は全部で 6 問ありました。「プログラムに参加してよかった」に対して非常に当てはまる・当てはまると回答した参加者は 98% でした。この結果から、非常に満足度の高いプログラムであることがわかります。講師に関する評価については、「講師やファシリテーターの指導、教材が良かったと思う」が 97%、「参加者の質問に対する講師の回答や対応が良かったと思う」が 96%、「講師は様々な教育法を伝える際、たくさんの例をあげ、わかりやすく教えていたと思う」が 96% と高評価でした。参加者の今後の取り組みに関する質問、「このプログラムに参加し、家族との関係を前向きに変えてゆこうと思う」に対しても 96% が非常に当てはまる・当てはまると回答し、プログラム参加後の前向きな姿勢が確認できます。最後に、「このプログラムを友達や知人に勧めたいと思う」に対しては 88% が勧めたいと回答しました。
講師・プログラムへの満足度を評価する質問は全部で4問ありました。「講師の説明の方法に満足できましたか」に対しては、96%が非常に当てはまる・当てはまると回答しました。「スキル練習の回数と内容は満足できましたか」に対しては、86%が満足していると回答しました。「次回までの課題に取り組めましたか」に対しては、取り組めた参加者が 58% と他の質問に比べて低い結果となりました。忙しくて家に帰って課題に取り組めなかった参加者もいるため、こういった参加者への講師のフォローアップが今後も重要です。最後に、「DVD映像はよく理解できましたか」に対しては、80%が理解できたと回答しました。
プログラムの各セッションへの満足度を評価する質問は全部で 10 問ありました。家族との関係構築に役立った・満足したと感じた参加者を項目別に見ると、次のような結果になりました。「子どもの発達」80%、「適切な期待値」 82%、「育の行動」84%、「わかりやすいコミュニケーション」86%、「結果を用いる」80%、「効果的なほめ方」86%、「予防的教育法」81%、「問題行動を正す教育法」76%、「落ち着きを保つプラン」81%、「自分自身をコントロールする教育法」79%。各セッションの中でも、最も満足度が高かった「わかりやすいコミュニケーション」と「効果的なほめ方」は、家に帰った瞬間から使える簡単ですぐに効果の出るペアレンティングの方法です。反対に、最も低かったのは、「問題行動を正す教育法」と「自分自身をコントロールする教育法」でした。理由としては、事前の準備やスキル練習が十分でなかったことが考えられます。この教育法は、他の教育法に比べてステップが複雑になることと、問題が起きた時や感情的な場面での活用するため、事前の準備や練習が十分でない場合、子どもに対して適切な対応ができず、効果が見えにくかったことが考えられます。