ボーイズタウンの夏休みサバイバルガイド

夏休みが近づいてきましたね!夏休みには家族で映画やお祭り、旅行など出かける機会が多くなると思います。ボーイズタウンのサイトでは、夏休みを家族で楽しく過ごすためのヒントが紹介されています。

5つのサバイバルガイド
元の記事:Your Summer Vacation Survival Guide

①ゲーム機のルールを決める

旅行の際、子どもがゲーム機を持っていくことはよくあります。TVにつなげるタイプや持ち運びができるもの、スマホやタブレットなど、どのような種類であっても子どもはゲームが大好きです。しかし、何をするにも適切な場所と時間があります。

「充実した時間をゲームが奪う」

家族旅行の日程がすぐそこまで迫っています。お母さんもお父さんも湖でのキャンプ、釣り、ボートなど自然を満喫できるのが楽しみです。家族が目的地にたどり着くと、15歳の息子には自分自身の計画がありました。ゲーム機をもってきていたのです。

息子は釣りに行きたくないと言って、旅行のほとんどの時間をゲームに費やします。両親はとてもがっかりしますが、どうしていいかわかりません。

このお話に登場した子どもにとって家族旅行よりも高い優先順位にテレビゲームがありました。彼は両親との間に越えることができない明確な線を引いていました。彼がしたいことは両親がしたいことを上回っていました。

このような問題はたくさんの家庭で起きています。子どもは一週間に平均35〜40時間をテレビ、映画、映像、ゲーム、DVDなどに費やしています。これらは子どもを孤立させ、性問題や暴力性、物質主義などの危険行動を促すことがあります。皆さんは親として子どもが遊ぶゲームや見るテレビの内容と時間を管理しなければいけません。

  • 子どもが何を読んでいるか、聞いているか、見ているかをしっかりと把握する。
  • 明確なルールを決める。
  • 家で見せたくない内容はできる限りブロックする。
  • 子どもに注意喚起をして、見ている内容を理解できるように説明する。
  • 子どもに別の健全な遊びを提案する。

皆さんは、子どもを取り巻く文化的な環境を変えることはできませんが、家庭での「オアシス」を作ることができます。テレビ、iPod、DVDプレイヤー、パソコンなどには全て「OFF」ボタンが付いています。恐れず押してください!流れている音楽のボリュームを下げ、家族が本を読む、遊ぶ、一緒に考えて話す時間を大切にしましょう。こうすることで、子どもは機械がなくても楽しい時間を過ごすための方法をスキルを学ぶことができます。


元の記事: Game Over: What to Do When Technology Takes Over Quality Time

Who's Raising Your Child? Laura J. Buddenberg and Kathleen M. McGeeより
https://www.boystownpress.org

②安全を守って上手に遊ぶ

夏休みは日々の生活から離れることができる楽しい時間です。しかし、安全に過ごすためには特別なルールを決めなければいけません。ここでは、家族が安全に過ごすための方法をいくつか紹介します。

「安全により楽しい夏休みを過ごしましょう!」

子どもと一緒に車移動をすると予測不可能なことが起きます。それはそれで仕方がないと思うかもしれませんが、そんなことはありません。

いくつか役立つヒントを紹介します。

①後部座席を物でいっぱいにしない
車で出かける時には荷物を積みすぎないようにしましょう。荷物や旅行カバンなどが急停止の際に飛び出ることがあります。後ろの窓際に物を置くと、落ちてきて子どもたちにぶつかるかもしれません。トランクに入らないものは、持っていく必要がないかもそれません。
②子どもだけで遊び場、トイレ、売店などに行かせない
休憩所は長旅には欠かせない場所ですが、親の目が届かない子どもにとっては危険が潜んでいます。気をつけなければいけないのは、知らない人だけではありません。おやつを食べる前に子どもが手を洗ったかを確認しましょう。遊び場に壊れたビンや部品が落ちていないか確認し、子どもの年齢に適した場所で遊ぶようにしましょう。
③他の人のペットへの配慮
多くの家族は車の旅にペットを連れて行きます。幼い子どもは自分のペットと他の人のペットの違いがわからないかもしれません。旅の前に他の人のペットにしていいこと、してはいけないことを伝えましょう。他の人のペットを見かけた時には「ペットルール」を思い出すように促しましょう。
④1歳未満の子どもジェットコースターに乗せない
遊園地は小旅行にぴったりの場所です。ある親は、小さいジェットコースターであればシートベルトもあるので幼児を乗せても安全だと思うかもしれません。しかし、ジェットコースターは揺さぶられっ子症候群に似た問題を引き起こす可能性があります。ジェットコースターはリスクが高く、緊急搬送される可能性があることを覚えていてください。
⑤必要な書類・証明書を持っていく
使う機会がないことが一番ですが、備えあれば憂いなしです。必要な書類や証明書はまとめておきましょう。例えば、保険証、予防接種の履歴、子どもの写真などがあると万が一の時に役立ちます。
⑥チャイルドシート
事前にチャイルドシートに関する使用上のルールを確認しておきましょう。

元の記事:Be Safe and Enjoy Your Summer Fun Even More!

③話すテーマを提案する

車の中やテーマパークの列に並んでいる時に使える会話のテーマを紹介します。

「会話を始める質問」

子どもからあまり言葉を引き出せなくて困ることはありませんか?「はい」「いいえ」で答えられない具体的な質問をしてみましょう。

■会話を始めるための質問10選
  1. 今日学校で一番笑ったことは?
  2. どの先生が一番好き?理由は?
  3. 今日学んだことで一番驚いた内容は?
  4. 今日のお昼ご飯で一番美味しくなかったものは?
  5. 今日見たもので一番変だったものは?
  6. もし、自分や他の人が今日言ったことで、言わなかったことにできるとしたら、それは何?
  7. もし、人生巻き戻しボタンがあったら、今日のどの出来事を変えたい?
  8. 今日超能力が使えたとしたら、どの力を使う?
  9. 今日話したかったけど、恥ずかしくて話せなかった人は?
  10. 明日はどこを変えたい?

元の記事:Conversation Starters

④兄弟の仲を取り持つ

毎日毎日一緒にいると兄弟の仲が悪くなることもあります。子どもには夏休み中だけでなく、普段家でいる時にも適切に関わる方法を教えましょう。

「子どもがお互いに配慮する方法をどうやって教えればいいですか?」

家に子どもが一人以上いる場合には、必ずと言っていいほど兄弟喧嘩がおきるでしょう。はじめに、安全第一のルールを決めます。怒ったとき相手に触れないルールです。具体的には、たたく、つねる、かむ、唾を吐く、ものでたたく行為の禁止です。子どもは怒った時に蹴ったり、たたいたりするので、それはしてはいけないことだとわかりやすく伝えなければいけません。

相手を傷つけるようなあだ名で兄弟を呼ぶこと禁止しましょう。お母さんやお父さんが容認しているニックネームは問題ないです。兄弟をたたいたり、ひどいあだ名で呼んだときの結果を決めておきましょう。子どもが喧嘩すると、「妹が始めた」「いや、お兄ちゃんが始めた」という言い争いが起きるので、解決が難しいと多くの親は言います。

こうなったときには、自分を含めてみんなにタイムアウトをします。落ち着くために数分とり、何か兄弟が一緒にできるお手伝いを結果として用いましょう。兄弟がお互いに優しく接して、何かを成し遂げるために協力し、仲直りをすることが目的です。もし、どちらかがひどいあだ名で呼んだり、たたいたり、物を無断で取ったりしたことがわかっているなら、謝る方法を教えなければいけません。相手を見て、〜してごめんなさいと心から言い、埋め合わせをすると伝え、許しを得ます。

そして、謝られた方には「わかった」や「許すよ」と言えるように教え、あまり度を越さない埋め合わせを考えます。ただ、「私の許可なく洋服を取ったから、これから5年間洗濯をして」というのは違います。子どもには、誰かの気持ちを傷つけたときには謝らなければいけないことを理解できるようにすること大切です。

子どもは学校や遊び場、地域のグループで起きるいじめの問題を敏感に感じ取っています。家の中でも同じようにいじめに関するルールがあることを教えなければいけません。「施しはまず家庭から」という言葉があります。落ち着いているときに自分が期待することを子どもに伝え、子どもが仲良くしていないときに教えます。反対に、お互いに協力しているときや褒めあっているとき、何かを借りたいと聞いているときには、子どもがどれだけ良いことをしているかをほめましょう。子どもが喧嘩しているときだけでなく、良いことをしていることに気づいてあげましょう。


元の記事:How do I teach my children to respect each other?

⑤かんしゃくを起こしたとき

夏休みは一日が長いため、子どもは疲れてかんしゃくを起こすことがあります。毎日同じように過ごすことができれば一番ですが、そういうわけにも行きません。かんしゃくが起きた時にできることを紹介します。

「かんしゃくへの対応と感情の爆発を防ぐ方法」

このような光景を見たことはないですか?デパートのお会計の列で並んでいると、大きな声が聞こえてきます。そこには、感情のコントロールを失って泣き叫んでいる小さい子どもがいます。実は、こういった感情の爆発が起きる前に子どもは小さい警告サインを出しているのです。警告サインをキャッチできると、手遅れになる前に状況を抑えることができます。

子どもが飽きている、イヤイヤしている、何かを求めている、または、常に立ち止まっているなどの行動に気がつくかもしれません。子どもがソワソワ、イヤイヤ、イライラ、または、こちらからの小さいお願いを拒否することがあれば、それはもうすぐかんしゃくを起こすサインです。ある子どもは、完全に自分を閉ざしてしまいます。もしくは、楽しい行動や家族との関わりを拒否して、眠そうにしたり、めんどくさがったりします。

残念ながら、多くの親はこういった警告サインを見逃します。それは、忙しいからかもしれません。限られた時間の中で、親はたくさんのことをしなければいけません。やることが多すぎていっぱいいっぱいになります。しかし、子どものかんしゃくを事前に防ぐことで、忙しい中での大変なできごとが1つ減ります。

問題行動が小さいうちにキャッチして、子どもの気を適切に紛らわせながら悪い状況を回避しましょう。

■すぐにできる対応
  1. 「イヤイヤしないで5秒以内にこっちに来なさい。5、4、3...」というようにカウントダウンしてはいけません。多くの親は、子どもの問題行動を正す前にカウントダウンすることで警告したり、脅したりします。こうすることで、力関係の問題に発展します。そうではなく、子どもの問題を見つけたら正しましょう。指示をして、結果を用いましょう。例えば、「イヤイヤしているね。タイマーをかけてる間はお話をやめてね。2分でタイマーがなったら、またお話ししてもいいよ。」ということができます。また、適切に気を紛らわせる方法があります。「イヤイヤしているね。こっちにきて、このゲームをしようね。」子どもの問題が小さい時に行うと成功する確率が上がります。

  2. 問題行動を予防する。子どもは繰り返すことで最もよく学びます。落ち着く練習を子どもの日課に取り入れましょう。落ち着くスキルを朝に3回教えて練習し、昼と夜にもまた3回ずつ行います。練習の後には毎回ほめます。状況に関係なく子どもは9倍、上手に落ち着くことができるようになるでしょう。

  3. 警告サインを見つけたら、帰る準備をする。子どもがモジモジしたり、自分を閉ざしたり、怒り始めたりしていることがわかったら、それは家に帰る時間です。買い物でセール品を逃したり、夜ご飯を最後まで食べきれないかもしれませんが、自分自身の冷静を保つことはできます。

  4. 子どもが楽しめて、気を紛らわすことができるアイテムをいくつか持っていく。先ほど見つけたおもちゃには興味を示さないかもしれません。子どもの集中力は短く、集中させるためにはいくつかのアイテムが必要です。手を使って遊べるものを持って行きましょう。例えば、本、おもちゃ、小さいライト、シール、カード、紙、クレヨン、おやつなどです。

元の記事:Handling Outbursts and Avoiding Emotional Meltdowns