子どもに指示をするときのポイント

子どもに何かをしてもらうことが不可能に感じることはありませんか?そのように感じる理由の一つは、伝え方にあるのかもしれません。子どもは、普段大人同士で使うような言葉の指示に慣れていません。

今回は子どもに指示をするときのポイントを紹介します。話を始める前に、子どもがあなたに注目していることを確認しましょう。静かな声が届く距離から落ち着いて話しかけます。子どもの名前を呼んだり、アイコンタクトを取ったりするのもいいでしょう。

■具体的で明確に話す
指示は短く直接的に!言葉が少ないほどよいのです。単語数が増えれば、子どもは何を求められているのかを把握しづらくなります。曖昧な言葉遣いもやめましょう。
■指示することは1つだけ
一度にいくつも指示をすることはやめましょう。一つ以上の指示を出した場合、子どもは忘れるか、理解できずに困惑してしまう可能性があります。
■現実的に
子どもが実行できる指示を出しましょう。例えば、3際の子どもが一人で着替えを済ませるのは現実的ではありません。
■ポジティブに
子どもには「してはいけないこと」ではなく、「してほしいこと」を伝えるように努力しましょう。「走らないで」と伝えると、スキップやジャンプなど、他の選択肢を残してしまいます。「歩きなさい」と伝えることで他の選択肢をなくすことができます。
■お願いではなく伝える
子どもに「〜をしてもらえる?」とお願いするのではなく、はっきりとした明るい口調で指示を伝えましょう。「ハミガキしてもらえる?」と言うと、ハミガキをしない選択肢ができてしまいます。「ハミガキしなさい」と言いましょう。
■ほめる
子どもが指示に従うことができたときには、ほめます。子どもをほめればほめるほど、次から指示に従うことのできる可能性が増えるでしょう。
■良い指示の例
  • トラックを渡して。
  • 手を洗いなさい。
  • 本を見て。
  • バケツにブロックを3つ入れて。
  • ママの隣を歩いて。
  • ■悪い指示の例
  • 気をつけて(曖昧)
  • おもちゃを片付けてくれる?(お願いではなく、伝える)
  • 2階に行って、顔を洗って、歯を磨いて、寝なさい。(指示が多い)
  • もうそろそろ寝る時間よ、わかった?(言葉が多い)
  • ここで走ってはいけません(否定的、曖昧)

  • 元の記事:Giving Good Instructions to Children