効果的に「タイムアウト」(子どもを一時的に楽しい活動から離すこと)を使うことは、子どもの問題行動に対して使える素晴らしいツールの1つです。これは「タイムイン」、つまり、あなたとの読書、ぬり絵、おもちゃ遊びなど子どもが好む活動の逆です。タイムアウトはあなたとのタイムインの時間が子どもにとって大切だから効果があるのです。
一般的にタイムアウトは短い時間で行い、子どもの年齢に応じて長さが異なります。幼い子どもは短く、大きい子どもは長く行います。子どもの問題行動の直後に落ち着いた態度で実施します。タイムアウトでは声を荒げる必要がないので、多くの親に好まれるしつけの方法です。
タイムアウトのステップ大切なのは、これらのステップを事前に教えることです。子どもが問題行動をしていないときにタイムアウトとは何かを説明し、どのような行動がタイムアウトになり、どれくらいの時間タイムアウトしなければいけないかを伝えます。タイムアウトになったふりをして練習しましょう。練習は楽しく行います。子どもが親役、ぬいぐるみを子ども役として練習すると楽しいです。
子どもがタイムアウト中に不適応行動をしてしまう 子どもやあなた、周りの人たちに危険が及ばないなら、子どもの言動を無視しましょう。
■ 終了時間の前にその場を去ろうとする何も言わず、子どもをタイムアウトの場所に戻し、子どもが落ち着いたらタイマーをもう一度セットします。急用が生じてタイムアウトを中断しなければいけないときには、その理由と後で再開することを伝えます。子どもがいつもタイムアウトから抜け出すようなら、もう少し短い時間で試してみましょう。
タイムアウトと合わせて、これらの方法も試してみてください。
タイマーを再びセットする前に子どもが落ち着く時間を取りましょう。行動が悪化しても、落ち着きを保ちます。子どもが危険な状況ではないことを確認します。安全な距離を保ちましょう。子どもがコントロールを失ったら、あなたの最優先事項は子どものコントロールを取り戻すことです。子どもが文句を言わなくなったら、落ち着いたサインなので、タイムアウトの場所に戻して、タイマーを再びセットします。癇癪を起こしたらタイムアウトから抜けられると子どもに思わせてはいけません。
子どもが公の場で問題行動を起こしたら、落ち着きを保ち、トイレや廊下など人のいない場所に素早く移動します。これらの場所では、邪魔をされずにタイムアウトをすることができます。持ち運び可能なタイムアウトシートを使うこともできます。紙やビニールでできた直径20センチくらいのシートです。シートの表には悲しい「タイムアウト」の顔、裏には楽しい「タイムイン」の顔を描きます。タイムアウト中は悲しい顔の上に座り、タイムアウトが終わったら楽しい顔の面に引っくり返すことができます。タイムアウトシートを使う前に子どもに使い方を教えましょう。
子どもによってはタイムアウトシートのようなグッズが必要ですが、近くにあるベンチで十分な子どももいます。どちらも発信するメッセージは一緒です。家の外であっても、問題行動を起こしたらタイムアウトをしなければいけないということです
タイムアウトを成功させるには、親が事前にしっかりと子どもに教え、方法を練習し、使うときには落ち着いて、一貫して利用することが大切です。